• 月刊WHIPLASH
  • PHOTO CORNER
  • SOUND CORNER

vol.73

月刊「WHIPLASH」October(Outubro),2012

10月の目標:青物とかバスとかスズキとかいろいろ

月刊「WHIPLASH」October(Outubro),2012

10月の目標:青物とかバスとかスズキとかいろいろ

この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は8月23日から9月21日までです。

ある日、仕事が快調に終了したので、その日が休みのコーヘイ君に連絡をとってみました。「昼から空いてる?ロッドテストでパンソウ(パンでソウギョ)に行くか、それかオーナマでも行こうかと思うねんけど…」「あ、実はオーナマに行くつもりだったんですよ」「ほんならオーナマに行こか。何時から?ではウチに14時半ということで」…というわけで、すぐに意見が一致。前回はコーヘイ君が90cm級オーナマ1本、新家はなぜかマナマズ1本でしたが、今回ははたして…。
川沿いの道は工事中やら通行止めやら。報道である程度は知っていたが、先日の集中豪雨のダメージは予想以上。そして目的地を目の前にして、またしても通行止め。工事関係者に交渉すると、便宜上通行止めだが、工事はもう少し先の場所なので、すぐそこの○○までなら行ってもいいとのこと。自分達の目的地は○○より手前、ほらそこのちょっと駐車できる空間、あそこやねんと指差すと、そこならなんら問題ないと許可が出ました。
目的地に到着し、薮の獣道を抜けて河原に降りると、そこは風が通らず異様な湿度。豪雨の影響が残り、水量は想定よりやや上で押しは異様に強い。漂泊物の位置から見ると、最も上昇した時には現在の水位よりさらに3mは上がっていたようだ。いたるところに流木がひっかかっているし、山からの倒木も見える。ちょっとの区間でも土砂崩れが数カ所。豪雨による土砂の流入でポイント状況も大きく変化。けっこうな深さの淵だったのに、土砂が堆積して底が見えていたり、低い岩場が土砂に埋もれて見えなくなっていたり…。新しく堆積した土砂と泥に足をとられながら、表層の泥で滑りながら歩いていると、あっという間に汗まみれ。川風はなく、涼むことなく釣り開始。
反転流やカガミなどのポイントをチェックしていくうちに、コーヘイ君にアタリがあったようだ。しかしフックアップせず。感触としては80cm程度のおチビさんだろうとのこと。自分はそれより少し下流の複雑な流れの岩場に陣取り、対岸の反転流やカガミ、流芯脇の各ヨレ、岸際の岩盤や地形変化を片っ端からチェック。少し濁りも入ってるし、山の影がかぶさって日陰になったし、オーナマさん、出てもよさそうなのに…。
そうこうするうちに1時間が経過。岸に比較的近い、流芯と干渉する緩流帯内の沈み岩を角度を変えて通過させた瞬間でした。押さえ込むような感触とともにロッドがベリーセクションまで一気にヒン曲がりました。この感触は90cm程度ではない。魚は流芯に逃げ込もうと沈み岩の外周を上流へ旋回。ズリズリズリッとリーダーが岩に擦れるイヤな感触。でも幸運なことに、ぼんやり見えるその岩の流芯側にはエッジがない。多少は磨耗してもブレイクには至らないだろう。とにかく魚を岩から離すのが先決なので、水面から頭を出した不安定な石を渡り、水際最前線に出て、岩を回避して魚の頭をコントロールできる態勢を作る。魚との距離は5~6mに詰まる。プレッシャーを嫌がって浮いた魚が、水面でもんどり打って再び潜る。灰色の胴にピンク系の金属光沢が鈍くギラリ。おお、いいサイズやないの♪フッキング位置も良好だ。流れはけっこう強いが、数個の岩をかわしきれば問題なく獲れる。3度目の浮上の後、空気を吸わせて魚の頭を一気に岸に向ける。ロッドで誘導して岩の隙間にできた浅いプールに突っ込ませる。オーナマさん、砂地に腹がつかえて座礁(笑)。で、ランディング完了。
1mを超えているのはわかっていたが、久しぶりにこのサイズのオーナマを間近で見ると、やはりなかなかの偉容だ。国産淡水魚で1mを余裕で超えてるわけだから。ロッドで計るとグリップエンドからバットガイドを軽く超過し15cmほどハミ出してる。R801RXのハンドルを添えると全長x2+2cm程度。下アゴが異様に突出してなかったらマイナス約2cmだけど(笑)。下流にコーヘイ君の姿が見えたので、頼んで写真を撮ってもらう。そしてオーナマさんは、ゆらゆらと蛇行しつつ深場へ。この種族、リリースしてもダッシュで逃げることはなく、たいていゆらゆら~っと帰っていきます。余裕かましてるわけではないんだろうけど。
コイツが比較的早い時間帯に出たので、日没までにはまだ1本ぐらいは出るやろ…なんて期待をして釣りを続行しましたが、その後はアタリも気配もなく、川は異様な湿度をさらに増加させつつ沈黙をキープ。一応日没までやってみましたが、結局ふたりともアタリもカスリもせず。で、お化け(←多発エリアです)に憑かれたり、イノシシ軍団(←近頃出没中らしい)に薮中の帰路を塞がれないうちにさっさと撤収しました。

[当日使用タックル]
Rod:RAW DEALER R801RX THE GRINDER(Whiplash)
Reel:MILLIONAIRE BLACKSHEEP 250(Daiwa)+PE#6G+60lb Leader
Lure:JOINTED J-13(Rapala)

上のJ-13にはジギング用のシングルフック+ループアイの自作フック(もちろんバーブレス)を使用。自作ループアイのシングルフックを試し始めたのは実はけっこう前のことで、10年以上前から川のバスをスプーンで釣る時や、バチ抜けスズキに使っていました。現在はそういう釣りや渓流以外でもループアイ仕様をよく使用。一昨年からブリ族のトップにも、昨年からはバスをミノーで釣る際にも使用中です。
利点は…1.ループアイがフレキシブルで自由度があるためバレにくい。2.1本の軸につき針先がひとつなのでしっかり刺さる。3.1本の軸につき針先がひとつなのでランディング後にフックを外しやすい。4.ルアーを丸呑みされても意外に奥にかからず、口唇周辺のいい位置にフッキングする。5.いろんな形状や軸径のエサ鈎を試すことができるし、自作できるので楽しい。3.にかんしては2本掛け(地獄掛け)であっても、意外にスムースに外せます。1本のトレブルフックがヘンにねじれたように2ポイントもしくは3ポイントともフッキングしたり、3ポイントとも口の内側に刺さり、魚の口が全然開かず、外すのに難儀した経験あるでしょ?トレブルの場合、1本の軸につき3本なので、それが全部刺さるとそらもう面倒クサイです。そういう煩わしさを軽減できるので、リリースに至るまでの時間も短縮できます。
まあ利点だけでなく、マイナスポイントも当然あるわけで…。1.ルアーのアクションが変わる(フックが軽くなった分、動きが大きくなる。あるいは大きくなりすぎて安定感がなくなる)。2.ルアーの形状や魚の口の形状等によっては、トレブルよりもフックアップしづらい。3.慌てたようなチェイスの後の慌てた食い方の場合には、フックアップ率が低くなる傾向がある。4.歯の鋭い魚にはループの素材を熟慮する必要がある。5.1本だけ掛かった場合にはフックの傷が大きくなりダメージが深いといわれている。
1.にかんしては、動きを変えずにポイントを1本にする手段として、トレブルフックのポイントのうち2本を内側に曲げて掛からなくするというのがありますが、ここではシングルフック+ループノットの話なのでソレはあえて除外します。2.のルアーの形状。経験的に丸っこいずんぐりしたルアーには向いてないような。ソレ用のセッティングもありますが…。3.のような食い方に対しては、やはりフックポイントが多いほうがアタリを拾いやすい気がします。それとカミツキ系のお魚も。4.いくら磨耗や切り裂きに強い素材でも金属ほどではないわけで…。特に口吻が長めで歯の鋭い魚には注意。そういう魚の蝶番近くにかかり吻先がフリーの場合は、リーダーもヤバイです。5.フックによる傷。たとえば自分がケガしたと想定してください。極端な例を述べると、いくつかの小さな傷と1箇所の深い傷では、どちらが治りが早いかということです。一般的に考えると、やはり1箇所の深い傷のほうが治癒に時間がかかるでしょう。しかし、傷の治癒時間だけでなく、魚を空気中に出しておく時間の短縮も考慮すると、ダメージにかんするデメリットは幾分減少するのでは?このあたりにかんしては、個人個人の考え方に委ねます。
こういうフックセッティングを推奨してるわけではありませんが、トレブルフックが3個、しかもいずれもバーブつきで雁字搦めに…というルアーがフツーな今、逆にフックのポイント数を減らすやり方があってもいいんじゃないかと。ま、ルアー釣りに対する模索のひとつですね。もちろん向いてない釣りや対象魚やルアーもあります。だから試したものの、たまたま裏目に出るセッティングや状況だと、「全然フックアップせんやんか!」ということにもなりかねません。そのあたりはあらかじめご了承ください。

9月初旬、ライギョロッドのテストは最終段階。しかしテストを妨げる大減水と子ガエルども。あまりに水が引いてカバーエリアがなくなってしまったとか、魚をかけて寄せても手前が浅すぎて…というかただの泥ゾーン(しかも身動きとれない深さと粘度)なので、ランディングはできても水のある場所まで魚をつれていってリリースできないので釣り自粛とか…。
さらには大発生中の子ガエルもうっとーしかったりして。魚はこいつらを飽食して、ルアーに対してはほぼヤル気なし。子ガエルはほっといてもピョコピョコと目の前に来るので、それを居食いすればいい。逃げられてもいっさい追わず、次が来るのを待つ。ただ待つ。すると数分後に何も知らないヤツがピョコピョコ。ヒシとともに吹っ飛ばされて、慌てふためいて逃げていく。でもまた数分後同じような光景が…。そのうちヒシの隙間に消えるヤツがいるんよな。昼間は「ライギョたち、どこにおるんやろ?姿も呼吸も捕食も反応もないし…」というぐらい沈黙していますが、日没前40分間ぐらいには、盛大に立ち上がったヒシの中で子ガエルが吹っ飛ばされる光景がちらほら。
その子ガエル、とある池ではルアーが接近すると、数十匹が一斉に扇状にぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんと逃げる。BGMにはスティーヴン・タイラーの「ワキャキャキャキャキャッ…」という叫びがよろしい。あの叫びに追われてるがごとく逃げるわ逃げるわ…。総数で一体どれぐらいいるんだろう。でもまあ、子ガエルたちも命がかかってるわけだし、そんな池でうまく釣れた魚はみんなぽんぽんに太ってるし。減水、子ガエル、立ち上がったヒシ…釣果は少ないものの、魚の体形とパワーは良好。これで今年開発のライギョロッドのテストは終了しました。同時にライギョ釣りも終了です。残るはバスロッドのテストです。

[最近の高頻度使用タックル_1]
Rod:SERPENT RISING RETRIBUTION TASK FORCE XSR???GX-TF THE AERONAGA_test-3(Whiplash)
Reel:MILLIONAIRE BLACKSHEEP 300(Daiwa)+HEAD HUNTER-RS BS #10(Valley Hill)
Lure:X.O.SR, D.O.G, M.U.D(Whiplash)

[最近の高頻度使用タックル_2]
Rod:SERPENT RISING RETRIBUTION TASK FORCE XSR???GX-TF▽ THE AERONAGA_b△△less_test-1(Whiplash)
Reel:♪◇▽○*♂◇(Daiwa)+HEAD HUNTER-SRV #8(Valley Hill)
Lure:X.O.SR, D.O.G(Whiplash)

ガキの頃いだいていた疑問をふと思い出しました。それはニホンカナヘビの腹の色です。白いのと薄黄色の薄水色のがいたのですが、あの色彩差は何?たんなる個体差か?当時、ガキどもの間では腹が黄色いのがメスということになってましたが…。いや、ひさしぶりに玄関先でカナヘビを見かけたもんだから、ふとそんなことを思い出したわけで。
そういやウチの初代ドネコさんは、よくカナヘビを捕獲していました。家で食べようと捕まえてきたドジョウを、泥を吐かせるためバケツに入れて風呂場に置いといたら、一晩かけて30匹ほどを全部惨殺したというおぞましい事件も起こしました。2代目の狩りはヤモリとネズミが中心。さらにハトやらスズメやらセキセイインコ(どこの家のやら…ヤバイ!)やらウシガエルやら。で、当代ドネコさんはヤモリとアブラコウモリ。それにスズメとセミぐらいです。年なので最近はめったに狩りには出ず、ぐーたらな生活を送ってますが、あのカナヘビを見つけたら捕獲するやろなあ。見つかりませんように。

まだ今年分のロッドテストも終わってないのに、来年開発予定モデル(ということは2014年発売予定)を企画しました。どんなモノかといえば日本の妖怪をモチーフにしたロッドです(笑)。いやまあモチーフというより、そんな名前をつけてみただけで。といっても「山響」や「わいら」や「うわん」や「しょうけら」ではなく、「猫又」でも「鉄鼠」でも「火車」でも「魍魎」でもなく、ましてや「土蜘蛛」や「九尾狐」や「野槌」や「管狐」でもない…。ま、妖怪の名前の羅列はどうでもいい。でも竿と妖怪のイメージが合わないとイヤなので、名称の選択には気をつかいましたよ。「あまつきつね」も候補でしたが、漢字にすると鼻の長い天狗のイメージになってしまうので却下。そして龍や蛇や鬼などコワイ人たちの服についていそうなモノも除外しました。
この竿、ルアーロッドにかんする世間の定説というか一般的な認識の片隅に、ほんの小さいながらも風穴を開けたいと思っています。あまり需要はないだろうけど。興味のある方は2014年をお楽しみに。多分ボツ企画にはならないと思いますが…絶対ボツにならないという保証はありません。

ラインにかんするお話をひとつ。ある日、ラインメーカーの方と話をしている時に、PEの耐摩耗性が話題になりました。で、ここで問題です。同じ3号の4本撚りと8本撚りのPEブレイデッドラインがあるとします。原糸は同じクォリティです。さて、4本撚りと8本撚り、耐摩耗性はどちらが高いでしょう?この場合、編み方や密度による摩擦係数の大小はあえて考慮しないことにします。回答と理由をどうぞ。けっこう簡単ですけどね。答えは下のほうに…。

9月初旬の山岳渓流釣行は、予定していた場所が禁漁期に入ったため、直前でポイント変更。狭くて険しい谷に入ることに。以前入渓した知人が細いロープを張ってくれていたので、安心してアプローチできました。晩夏なので木々が茂って下界は見えにくくなっていましたが、まだ雪の残る早春に入った知人よると、足元に崖下の風景がモロに見えて、高所恐怖症でなくても相当恐ろしかったとのこと。しかし、そんな谷にもエサ師の痕跡。そして全然釣れない、追いもない。ここも根こそぎ抜かれたのか…?登っていくうちにポツポツと追いが見えはじめ、エサオヤジ、さすがにこのへんで疲れて引き返したか…という地点からは、いいサイズのイワナの追いもあり、写真映えする個体も釣れました。とりあえず滝まで登ってUターン。昼食後は車で移動してその沢のやや下流部に入渓。すぐにチビイワナの追い。少し登った淵では背の青い魚影がルアーを追尾。今のはアマゴとちゃう?…と思い再アプローチ。するとうまい具合に食ってくれました。やっぱりアマゴだ。20cmちょいのキレイなオス。同行者に見せると、下の本流筋にはアマゴがいるので不思議はないが、ここで見るのは初めてという。ここもポツポツとイワナを拾い釣りつつ、行き止まりの滝まで。
その後は大きく移動して、濃厚な色彩のイワナが棲む谷へ。ここでは腹が橙色に染まり、腹部の有色斑がはっきり出た個体を数本。うち1本は顔が黒ずんだミョーなポットベリー。この膨らみ具合はカジカガエルか、シーボルトミミズか。とりあえず写真だけ撮ってゲロを吐かれないように丁重にリリース。ここも山林ごと崩れて沢を塞いでいる地点まで登ってUターン。まだ少し時間があるので、近くのアマゴの薮沢へ。チビに混じってちょっとマシなのも1本。そうこうするうちに日は傾き、山間の沢は夕方の気配。さあ、イブニングの活性向上時間帯…と張り切ったものの、行きついた淵では1投目からタカハヤがヒット。こんな上にまで住んどるのか、お前ら。そういやもう少し上の別の沢にもいたっけ。その後のキャストでもわらわらついてくる。「そうか、そんなに釣られたいのか、では狙って釣ってやる」ということで、そーいう魚用に持ち歩いている管釣用スプーンの出番。で、この日は最後にスプーンでタカハヤを釣って納竿しました。

[当日使用タックル]
Rod:GILLIE HEADWATERS 53(Zenaq)
Reel:CERTATE 1003(Daiwa)+3.5lb Floro
Lure:EMISHI 50S(Ito Craft)

*釣り以外の収穫は以下です
1.オニクワガタ。標高のある山地にはけっこういるそうですが、自分は現物を見たのは初。小型ですが大アゴの形状がカッコいいクワガタでした。舌の形状が普通の樹液に集まるクワガタと全然違うなあと思って、帰ってから調べてみると、このクワガタ、成虫になったあとは何も口にしないらしい。幼虫が食する倒木のあたりをうろうろするだけで、成虫になってから1~5週間で死ぬそうです。なんか儚いクワガタですね。もちろん撮影後その場にリリース。
2.ジムグリ。過去に数度目撃したことはありますが、撮影できたのは初。美しい色彩のおっとりしたヘビです。おっとり具合はヒバカリ並み。写真で顔を見てもらえば、精悍さのかけらもないのがわかっていただけるかと。カメラを15cmほどの距離に近づけても逃げも威嚇もせず、撮影につきあってくれました。腹の市松模様を撮ろうとして棒を腹の下に入れると、さすがに嫌がって逃げていきました。
3.ヒバカリ。こいつも目撃。石の隙間に潜り込んだので掘りおこしてみたが、すでにそこにはおらず撮影断念。残念。少々ヘビ嫌いの人も、ヒバカリとジムグリの顔なら愛嬌を感じるかも。日本産萌え系ヘビ(?)の双璧です。他には恒例のマムシも2匹。うち1匹は夕方の林道の隅でかっちりとトグロを巻いていたので、「あれ、あそこに転がってるのはクマ糞か?」なんて思って近づくと、乾燥したクマ糞みたいな色のマムシでした(笑)。

コンピュータ・スペースの改修の際、デスクまわりを片づけていると、懐かしいカタログがポロポロ出てきました。1984年のJACKSONとか1991年のOFTとか、もっと古いティムコとか…。JACKSONカタログのシーバスロッド頁を見て「この竿、懐かしいなあ。よく使ってたなあ(まだある。ブランクがイイので改装中だ。最近よくある超軽量・超高弾性・低粘度竿よりずっとイイ)」とか、バスロッド頁を見て「SPINNERBAIT STRATEGYって名竿だったよなあ」とか。MR.DONなんかもっと懐かしかったね。ウチの竿以外でもっとも長くバスに使ってた1本が、MR.DONのADMIRATION VD6201だったのです。当時周囲の人たちの多くはPHOENIXの竿に入れ込んでいて、それも「一番高価なIM6 BORONでないとPHOENIXとは呼べない」とか言って、性能よりも高額商品志向でした。ま、世の中バブルでしたからね。
そんな中で自分はこのリーズナブルな価格の竿を愛用していたもんだから、彼らからは安物志向と思われてたようです。でもブランクの基本性能の高さはまったくヒケをとらなかったし、自分の用途にはよく適合していました。まさにミディアムライト・バーサタイルといった感じの優れたブランクでした。「でした」といえば過去形ですが、現在でもその性能は十分通用しますよ。もちろんまだ手元に置いてあります。この竿やPALMSのPST66LSに出会わなかったら、R511RRやR607RRという発想はなかったかもしれません。
OFTカタログのシーバスロッド頁も、見た当時の衝撃が甦ってきました。そのJACK POINTというロッド、センターカット2ピース&ハンドルという仕様で、グリップはセパレートなのです。当時としては相当思いきったデザインです。RAW DEALER等のリアグリップ・セパレートデザインは、この時代のJACKSONやOFTやMR.DONのシーバスロッド、やや後のDAIWAのロッドに影響を受けているのです。それはさておきJACK POINT、そのセンターカット2ピース&ハンドルジョイントという仕様に惹かれ、当時は本気に購入を考えたものです。結局、お金がなくてヤメた…というか、別の何かにお金を使ってしまったというか(笑)。
2ピース&ハンドルってのは今でも少ないですね。昨秋自分用にちょっと変えて作ってもらったZENAQのEXPEDITION83改や、DAIWAの船竿のとあるシリーズや、ダイコーのTIDEMARKのSTORM MILLIERぐらいですね。ひょっとしてSHIMANOのワールドシャウラ・シリーズにもそんなのある?アレはちょっとグリップ前のブランクが長いか…。でも基本は同じか。そういやトラウト系でもあったなあ。昔の2pc+チャンピオングリップなんかも同類といえるかも。
でも一番懐かしかったのは、てっきり何かに紛れて捨ててしまったと思っていた、トーマック商会の77年度カタログですね。初代RAT FINK萌え~…てなもんで(笑)。個人的には初代RAT FINKは最もかわいいルアーだと思っています。大きさや形状にバラつきはあるけど、見た目もアクションもかわいい。意図してかわいくしたのではなく、偶作的にかわいいのがいい。名前もパッケージ台紙のデザインもいかにもアメリカン。トップに限定するなら、ワンモデルとしては最もたくさん所持しているルアーです。昔よく一緒にバス釣りに行ってた人は「お前はMAGNUM TORPEDOやろ?」と言いそうですが、アレは古いの4個と復刻1個。たしかにMAGNUM TORPEDOはよく使ってたし、当時としては大きなバスをかなり釣ってたなあ。でもRAT FINKは古いの6個と復刻1個ですからね。それに釣ったバスの総数は初代RAT FINKの方が多いはず。初代RAT FINKを知らない人は「WHIPLASH STYLE」の写真参照。実はコーヘイ君夫婦も「RAT FINK萌え」なんだとか。
念のためにいっておきますが、自分はルアーのコレクターではありません。所有しているルアーは、どれもリアルタイムで入手し使っていただけなので、今さら高値がついたオールドプラグなどを買おうとは思いません。ちなみに自分の持ってる古いルアーは、フックを研いであったりバーブを潰してあったり、フックを交換してあったり、ブツケた傷や魚の歯形どころか、大きいバスを釣ったうれしさで、ボディに撃墜マーク(といってもX印だけど)が彫ってあったり、所有者である自分の名前が彫ってあったり書いてあったりするので、コレクターをやってた知人いわく「サイテー!価値暴落!」だそうです。「なんちゅうヒドイことを…せっかくのルアーがだいなしですわ…」と深~い溜息をつかれました(笑)。

海外生活が長いある知人は、日本に帰ってきた時に一緒に行動すると、ドライブ中にも「北はどっち?」。地下鉄の駅から地上に出ると周囲を見回して「北はこっちかな?」などと、常に方角を確認します。「なぜそんなに北を気にする?」と尋ねると、今自分がどの方角に向かっているかということを、常に把握しておきたいからだという。それが海外生活の中で習性になっているそうです。そういや自分もサン・パウロで「どっちが北?」ってなったなあ、仲間が用事で出かけたので、ひとりで街をぷらぷらしてた時に。その時は市街図を思い出し、この位置からならセーの大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)が見える方向が北と見当つけたけど。何泊もしてるリベルダージあたりならわかりますが、サンタ・クルスあたりまで地下鉄で行って、タクシーで知人のお店まで行ったりすると「北はどっち?」ってことに。サン・パウロ大学構内なんてもっとわからなかった。ホント、だいたいの見当ぐらい。
日頃の生活圏から遠く離れた場所でその質問をされると、一瞬自分も「北はどっち?」となります。そんな時はアナログの腕時計の出番。太陽が出てる時限定ですけどね。まずは北半球の場合。短針を太陽の方向に合わせて、次に12時の位置を確認しましょう。そして短針と12時の間にできた角を、盤面の中心から線で2等分します。その2等分した線が「南」の方角を示しています。「北」ならその真逆。正午なら2等分しようがないけど(笑)。
南半球なら12時を太陽に合わせ、12時と短針の間を2等分した線が「北」の方角を示します。デジタル表示の時計でも、針があると仮定して上の方法を試してみればわかりますよ。時刻さえわかったら時計の絵に針を描いて、それを合わせてみるのも一策でしょう。時計で方角を判断する方法なんて誰でも知ってると思っていましたが、周囲に意外なほど知らない人がいたので、何かの役に立てばと思って記しておきました。

それともうひとつ。南十字星について。十字の長い方の線を4.5倍して、そこから真直ぐに線を地平に下ろすと南です。南半 球限定なので、めったなことで役に立たないと思うけど。それに南半球に行っても「南十字星ってどのへんにあるの?」なんてことになりそうですね。えーっと天の川の中のコールサック(石炭袋)星雲の横に…。夜空が曇ってたり、街灯りが邪魔したりすれば、この古風でちょっとロマンチックな手段はお手上げです。北斗七星と北極星も同様ですね。夜が人為で明るすぎる今の時代には向いてない。星明かりで歩けるほど、空も澄んでいない。自分は星明かりで歩いた、あの水辺が懐かしい。そこには原始の夜が広がっていた。あれほど美しい朝焼けも見たことがない。またいつか、ほんの数日でいいから、あの水辺で野営して過ごしたいと思います。

自分は現在でもきわめてフツーにバス釣りにプラグを使用しますが、聞くところによるとギョーカイ的には「プラグが売れない」時代なのだそうです。ソフトルアーに席巻されてるようで。いや、プラグで釣るのはおもしろいよ…などと言っても、そんなこと言ったってワームの方がよく釣れるし、失っても壊れても惜しくないし懐のダメージは少ないし…という反論が返ってくるらしい。まあたしかにごもっともで。でもそれは困ったな。WHIPLASHはワーム類は作ってないし、作る予定もないし、プラグはもっと大きいペンシルベイトと10cmぐらいのミノーを市販化したいし、それらはすでに原型までできてるし、このままお蔵入りになったら泣くしかない…。
このところのバス釣りにおける使用頻度としては、やはりスピナーベイトが断トツ。次がトップ、その次がミノー、そしてラバージグとバズベイト、さらにバイブレーションやシャロークランク。ソフトスティックベイトも含めてワーム類の使用頻度はその下になっています。別にワーム類を避けてるわけではありません。塩入りのはキライだし、魚が好むとかいうナマグサイのも大キライですがね。自分の場合のルアーのセレクト要因は、まずはフィールド条件、次に使用充実感と魚を釣った時の満足度です。それに大きい魚を釣ったそのルアーにトロフィー的な意味合いをもたせられるか…ということも要因のひとつとして存在します。
使用充実感と魚を釣った時の満足度、これはやはりトップウォータープラグに勝るモノはないでしょう。アクションもヒットも視界内だし、釣り人が様々に操作して食わせるわけですから。トップでなくても操作レベルが高いルアーほど、使用充実感と釣った時の満足度は高いですね。ルアーにトロフィー的な意味合いというのは、たとえば記憶に残る魚を釣ったとして、そのルアーがハードルアーの方が飾ってサマになる…ということ。ハードルアーならボディに釣った日時を書きこんで、本棚やデスクの上に飾っておけるし、それを眺めて釣った時のことを思い出してシアワセな気分に浸ることもできる。ワームでそれをやってもなんかイマイチな感じ…でしょ?これは珍さんも同感だそうで、よくそんなことを口にします。
自分は釣りという遊びにおける喜びをより深くするには、何匹釣れた、何センチのが釣れたというデータ的な釣果よりも、もう少し奥行をもった釣果を求めるのがいい思います。トップオンリーの方たちとはつき合いはありませんが、彼らがトップにこだわるのも、データ的な釣果よりも、もっと深くて重みのあるモノが欲しいからではないかと思います。それ以前に「コレこそがカッコイイ」というスタイルなのかな。よくわからないけど。
釣果に深みと重みを加えるルアーの個人的順位を挙げると、1.トップウォータープラグ、2.トップ以外のプラグで人間が巧みに操作して食わせるモノ、3.ワイヤーベイト、4.ラバージグ、5.タダ巻き系プラグ、6.ワーム類…といったところです。「釣れたモン勝ち」という人を除いて、多くの釣り人の場合、やはりプラグは上位に入るのではないでしょうか。
あれこれてきとーに書きましたが、要は「もっとプラグで遊んでみませんか」ということ。そして、使用充実感と釣った時の満足度を向上させ、釣果に深みと重みを加えてみませんか?ということです。根掛かりによる損失を避けたい人は、トップとシャローレンジ専門でいいと思います。自分もトップとシャローレンジのプラグ以外を使うことは少ないですから。
ちなみに自分の場合、バスもライギョもオーナマもイワナもアマゴもスズキもブリもニゴイも海外の魚たちの多くも、最大魚はみんなプラグで釣りました。ライギョはもちろんソフトプラグですけどね。

普段は特定の釣り具メーカーさんのカタログしか見ないのですが、ある時、ちょっと調べておきたいことがあったので、日頃見ることのないメーカーさんのカタログにいくつか目を通しました。メーカーさんによってはスゴイです。思わず笑ってしまうぐらいスゴイ表現が目に飛び込んできます。知らない言葉もズラズラ並んでます。ものすごく性能がよさそうに聞こえます。でも、一体ソレは何ですねん?そんなモノはあらへんやろ?というマテリアルとか、物理的におかしくありませんか?とか、それは明らかに不要でしょ?とか、それは良い方向に解釈しても勘違いで、悪い方向に解釈すれば詐○に近くないですか?とか、ツッコミどころがいろいろあって、購買者ではなく純粋な野次馬的立場からすると、なかなか楽しかったです。で、当初の調べるべき項目のことをすっかり忘れて見入ってしまいました(笑)。以前、知人が「ヒマつぶしに眺めてたらツッコミどころ満載でオモロイよー。スゴイよー」と言ってたのを思い出しました。感心したのは、そんなすごいことを思いつくなんて、すごい頭やなあということ。ボクの空想力や創造力(捏造力?)では到底無理でぇす。

PEラインの耐摩耗性の件です。同じ3号ということは撚り上げた状態での太さは同じ。一方は4本構成、もう一方は8本構成ということは、1本1本の原糸の太さは4本撚りの製品のほうが太いということになりますね。で、きわめて単純な理論上は4本撚りのほうが耐摩耗性は上になるとのことです。
しかし、これはあくまでも同一号数における「耐摩耗性に限定」した話です。編み方や密度による摩擦係数が影響する、実釣における強度や使用感はまた別。密に編み込まれた8本撚りのほうが膨らみにくいし、ガイドの糸鳴りは起きにくいし、摩擦係数も低減するといわれています。摩擦係数が低いということは、カバーの釣りにおけるトラブルが減るということでもあるし、ジギングや仕掛けを投入する釣りにおいてはスムースな沈降にも貢献するはず。
そういやリールへのPEラインの巻取りの際の注意もありました。「PEラインはしっかり巻き込まないといけない!」ということで、手にタオルを巻き、それにラインを巻いてから、血相変えてハンドルを回して巻いたりしていませんか?巻いていてラインが当たる部分が「熱い!」と感じたなら、かなりの摩擦熱が生じている証拠です。PEラインは熱に弱いのはご存知ですね。で、そのタオルが乾いていたら、細号数PEなら摩擦熱で切れることもあるそうです。それに、そんなにガチガチに巻く必要もありません。ほどほどのテンションでいいのです。どーせキャストとリトリーブを繰り返してるうちに緩むし。緩んだあげく、スプールから膨らんで大バックラッシュ!…なんてことにもね(笑)。なにごとも「適度」が一番です。

獣や鳥類を狩る猟師は、ターゲットそのもの以外の山野の自然についても熟知しているし、漁師は自分の漁場の自然をしっかり把握している。しかし今の釣師というか釣り人のほとんどは、あまりにもターゲットの周辺部の自然について知らなさすぎる。そして知ろうともしない。フィールドワークをやらない机上論者にさえナメられるほどです。ちゃんとした目と耳と鼻と最低限の知識を持ってる釣り人は、自分の周囲でもほんの2、3人しかいません。そんな人たちの共通項は、いずれも過去に自然にイタイ目に遭わされているということ。
実は自分は今でも時々イタイ目に遭わされてます。最近のはいずれも軽微なものだから笑っていられますが…。いずれも子供の頃でしたが、水辺で死の淵をのぞき込んでしまった時の恐ろしさや、ひとりで日没の山中で迷った時の不安は、経験してみないとわからないと思います。あの時、滑り落ちた体がうまくひっかかった岩の下に見えた、底の見えない青黒い水は、40年ほど経っても夢に現われます。あの岩がなければ、あの年が自分の享年だったでしょう。暗い夜の山で迷い、大型野生動物や異形のモノに遭う夢も相変わらず見ます。それだけ恐怖と不安が刷り込まれたのでしょう。そういうものを経験しなさいとは言いませんが、ごくごく軽度なイタイ目には何度も遭っておいたほうがいいように思います。そうすることで察知能力(勘ともいう)も上がるし、ナマの知識も得ることができます。それは机上の知識よりはるかに役に立ちますよ。もっともそれらが役に立つような状況には、極力陥りたくありませんが…。

年に何とか1回は海外に脱出したいのですが、今年は何も決まらないまま残るは4カ月…つまり1/3になってしまいました。4カ月といっても11月後半からは個人的事情で脱出不可なので、実質的には2カ月半ほど。うーん、この際タダノリ氏から声をかけてもらった南洋の島か…。趣向を変えてソレもいいかも。

S.O.Bを含めいろいろのお買い上げとご愛用、ありがとうございます。自分は長いことメディアから遠ざかってるし、「ギョーカイにおいては過去のヒト」だと思ってるので、これだけ買って使ってもらえるという状況には正直驚いています。
今後も派手さやチャラさや胡散臭さやウソ臭さや誇大表現や詐○まがいとはいっさい無縁の立場で、地道に日陰者的にボチボチやっていきます。性格が少々ヒネくれているので、それが媚びに聞こえるようなことは言えませんし、根がカタブツ(?)なもんで、誇張ともとれるようなことは言えず、大衆の購買意欲をそそるような刺激的なコピーも書けません。「気に入ったら使ってやってください」というのが「らしい」かな…と。ということで、今後ともよろしくお願いします。

あ、そうそう。S.O.B-SON OF BLITZの1/2ozクラスの原型を製作しました。分類上1/2ozクラスと表現しましたが、フック+ワイヤー+ヘッドの総重量、つまりNAKED WEIGHTは15.5gぐらいになりそうです。

「9.11」の衝撃は薄れ…。でも相変わらずテロも戦争も続いている。一体何人の非戦闘員が亡くなったのだろう。


INFORMATIONS


2012年新製品情報

★SERPENT RISING RETRIBUTION XSR609EX THE SHADOW ZONE *発売中です

Length:6'9" 1pc(Offset Handle)
Closed Length:150cm
PE Line Applications:#6-10G
Taper Design:Regular
Rear Handle Length:370mm
Fuji S.I.C GuideTitanium Frame(T-MNST,T-KWSG)
Reel Seat:Fuji T-DPS-D20 Non Slip Finish+Long Nut+IP Chrome Hood
ライト~ミディアムカバーの近~中距離でのテクニカルなゲームを志向したモデルです。シリーズ中で最もライトな設定で、 テーパーデザインもレギュラー寄りの設定。ショートモデルとしてはRSR605WやGGZ-66HHがありますが、前者に比べるとライトかつスムース、後者に比べるとトルク特性はややパワフルでテーパーデザインは緩やかな設定です。繁雑なキャストへの対応性やルアーの操作性はなかなかのモノです。カバーエッジにおけるA.M.G.Rのジッターバグ・アクションやCOMA-NZのトリッキーな連続アクションは特にやりやすいです。

★SERPENT RISING RETRIBUTION XSR705SX-R THE ADDICTION-II

Length:7'5" 1pc(Offset Handle)
Closed Length:170cm
PE Line Applications:#8-10G
Taper Design:Regular
Rear Handle Length:390mm
Fuji S.I.C GuideTitanium Frame(T-MNST,T-KWSG)
Reel Seat:Fuji T-DPS-D20 Non Slip Finish+Long Nut+IP Chrome Hood
XSR705SX THE ADDICTIONの後継モデルです。XSR705SXよりテーパーデザインをレギュラー寄りにした、ヘヴィカバー全域対応型ロッド。キャスタビリティー&アキュラシー性能の充実、根源的なパワーの確保で、使い込めばXSR705SXよりもさらに離せなくなる「常用癖」を引き起こすことでしょう。

★S.O.B(Son Of Blitz) *発売中です

Type:Double Willow, Single Willow
Naked Weight:5/8oz class
S.O.Bは基本性能を煮詰めつつ、反射光と振動、水中音に留意して開発されたモデルです。反射光の元となるブレードはオリジナル。流水域での使用も考慮して幅広すぎず、回転角も引き抵抗も大きくなりすぎないように設計され、スローからファストまで安定した回転性能を発揮し、強力な乱反射を撒き散らします。ブレードに起因するヘッドの振動は目視できるレベル。上下左右に振動しているのがわかります。さらには独自のセッティングにより、水面に耳を近づけると聞こえるほどの水中音を発生させます。魚の反射食いを誘発する刺激要素を満載で、2011年後期の集中テストでも突発的な反射食いを連発。その能力の一端を開発者に知らしめました。まずは少し重めの5/8ozクラスのダブルウィローから発売。常用サイズの1/2ozクラスも企画中です。
*リトリーブスピードはスローからミディアムを基本に設計しています。確かな振動を感じつつ、リトリーブしてください。ちょっと重いですが水面引きにおける波立ちもイイ感じですよ。言葉で説明しづらいけど「むあむあもこもこ」って感じ。その中でブレードが水面を叩いて回転ムラができ、その瞬間ルアーがバランスを崩して、再び姿勢を取り戻す…というあたりで魚が襲ってくることが多かったです。
*スカートはVALLEY HILLさんからリリースされてる「シリコンスカート・アンブレラ」のWHIPLASH特注カラーです。このスカートは断裁精度が高く1本1本が均一で高品質です。
*カラーは8色。( )内は前がフロントブレード、後がリアブレードのカラーです。S:シルバー、G:ゴールド、BK:ブラック
01P:Sunrise Special(S/S):パールベースであっさりと嫌味のない色彩です。強いていえばテネシーシャッド風でしょうか。
02P:Deep Green Shad(G/G):パールベースに落ち着いたグリーンバック。スカートはフィッシュスケールタイプ。
03G:Iron Army(S/BK):ガンメタルベースにアーミーグリーンバックの凄みの効いたカラー。この色、個人的には快作です。
04P:Canary[カナリア](S/G):なんとなくカナリア的な色。パールベースにチャートバックの明るいカラー。
05P:Blue Murder(S/S):パールベースにブルーバックのクール系カラー。スカートはフィッシュスケールタイプ。
06P:Black&Gold(G/G):ゴールドベースにブラックバックのシックなカラー。スカートはフィッシュスケールタイプ。
07C:Tropical Fruit[トロピカルフルーツ](G/G):ホットタイガー風。縞がないので虎じゃないけど。定番的派手カラーです。
08B:B.A.D.S[Black Angel's Death Song](BK/BK):制作側としては絶対はずせないブラックカラー。スカート、凝りました。
*01Pと02Pが意外なほど人気のようで…。

★BULLPUP.DC [ブルパップ.DC]

7/8oz Class (w/Dead Sting-IIIC #5.5/0-XL)*フックのゲイプは#5/0より少し広いので#5.5/0という表記に変更します
Action Style:ドッグウォーク,ショートスライド
シングルカラー6色, フレークカラー6色, マーブルカラー6色, ペイントカラー2色
チューニングウェイト1oz(28g)上限のロングレンジ対応大型モデル。長さはL.D.SRやD.O.G-LDとほぼ同等ですが、ボリュームアップでヘヴィチューニングへの対応性を確保。あくまでも動きにこだわったデザインで、カバー上での安定感を保ちつつポケットでは多彩なアクションを展開。前面をスムースな曲線で構成し、大型モデルが苦手なスリ抜けも性能も確保。ワザで食わせることを喜びとする技巧派釣師も唸らせるはず。24~26gでの動きは大型モデルのくせに相当キレてます。総合性を重視するなら総重量を24~26gに設定するのがいいと思います。「BULLPUP」とは銃用語であり空対地ミサイルの名称でもありますが、ここではその意味も含ませつつ、BULL FROG(ウシガエル)のPUPPY(子供:普通はイヌの子に使うが…)もかけて、ルアーに命名しました。
*全カラーが2012年に発売されるかどうかは不確定です。あしからずご了承ください。
*2012VALLEY HILLカタログでは、チューニングウェイト26~29gとなっていますが、それはプロトモデルでテストした際の数値であり、実際の製品は成形の事情によりプロトより少し縮小しますので、チューニングウェイトは「24~28g」に変更させていただきます。
*やっとフックがだいたいキマリました。#5/0よりややゲイプが広い#5.5/0(#6/0と呼べるほど広くない)で、ウェイトワイヤーを巻く部分を長くとったロングシャンクモデルです。

★DEAD STING-III CLENCH

#5/0-S, #5/0-X, #5.5/0-XL *#5.5/0-XL、やっとサンプルが希望のカタチに接近
少しシャンクに角度をもたせたウィードレスプラグ用のフックです。現行モデルよりもフトコロがやや広くなります。2011年はフックのみの発売にまで手がまわりませんでした。2012年は#5/0-Sと#5/0-X、その後#5.5/0-XLにうつる予定です。

★WF-ADD WEIGHT [WFアッド・ウェイト] *塗装サンプル待機中

1.5g, 2.0g, 2.5g
ブレードチューニング等のためにパーツハンガーをつけるアングラーは多いと思いますが、このWFアッド・ウェイトはそのハンガーに付属のスプリットリングでセットして、手軽に浮き角度やウェイトを調整できる小型のオモリです。別名「ケツリグ」(笑)。オモリの裏側には小さい穴があいているので、そこにマテリアル類を突っ込んで接着し、純粋なウェイトチューンのみならず、プラスアルファのアトラクターとしても使えます。もちろんアイディア次第でウィードレスプラグのチューニング以外にも。
*たとえばこんな使い方もアリです。2フックのトップウォータープラグを腹だけのワンフック仕様にして、リアフック用のアイにWFアッドウェイトをセットして急角度の浮き姿勢にしてアクションを変えるとか…。

★お知らせ 2012年生産予定のロッドにパーツ類の変更があります(ブランクスは基本的に変更ナシです)

・RRAW DEALERシリーズのK-GUIDEへのランニングチェンジが始まります。対象モデルは今年生産予定のR701FZ, R703RV, R707RX, R703RR-Sです。R703RR-SはVSS-D17リールシートになり、ハンドルデザインも変更になります。
・RAW DEALER REPURATIONシリーズのK-GUIDEへのランニングチェンジが始まります。対象モデルは今年生産予定のRR611MX, RR705HXです。
・SERPENT RISING RETRIBUTIONシリーズのK-GUIDEへのランニングチェンジが始まります。対象モデルは今年生産予定のXSR609EX, XSR701GX, XSR705SX-R, XSR711XXです。
・RAW DEALER R703RS THE CROSSFIREも2012年発注モデルから、ガイドセッティングが変更になります。変更内容はR703RVと同じです。
*変更点はトップページからご覧いただけます。

*WHIPLASH FACTORY単体のカタログは2012年も存在しません。ご希望の方は谷山商事株式会社さんの「VALLEY HILL 2012」カタログをお求めください。当サイトでも「VALLEY HILL 2012」カタログのWHIPLASHおよびGUN2 ZERO、HEAD HUNTERに関するページのPDFデータをアップしています。

 

最近の!!な試合

★WBCミドル級選手権 フリオ・セサール・チャベスJr. vs セルヒオ・マルチネス

これは所謂スーパーファイト。メキシコの英雄フリオ・セサール・チャベスを父にもつ無敗の王者チャベスJr.と、S.ウェルターとミドルの2階級制覇を成し遂げた、ダイヤモンドベルト保持者マルチネスがついに対戦。体格的に一回り以上大きいチャベスJr.が押し込んで重いパンチで潰すか、マルチネスが圧倒的なスピードを活かし(なんと37歳なのに)、一瞬の隙をついてキレ味抜群の強打を叩き込むか。戦前の個人的予想では判定ならマルチネス、KOなら五分五分といったところ。で、わずかにマルチネス有利か…。
チャベスJr.はロングレンジでは打たずに、ガードを固めて圧力をかけてロープに押し込んでから打ち込むといういつものスタイル。それをかわしつつスナッピーなパンチで迎撃するマルチネス。意外なほどそのパンチに威力があるのか、チャベスJr.はいつもほど押し込めない。やがて鼻血を出し呼吸にも影響。一方のマルチネスも一回り以上大きいチャベスJr.をさばくので、スタミナはいつも以上にロスト。チャベスJr.は鼻血と左目の腫れ、マルチネスは左目カットというダメージを背負いながらも、好試合は続く。やはりマルチネスの手数が上回り、チャベスJr.の顔面は次第にヒドイ状態に。しかし、マルチネス逃げきりで勝負ありかと思われた12R前半、チャベスJr.の重いパンチがつづけさまにヒット。しかも避けたマルチネスの頭がロープから出てしまい、戻す際にも一撃をくらう。ロープがあるので避ける自由度はない。打疲れとさばき疲れの上のダウンは痛い。最終ラウンドの大逆転か?オヤジ・チャベスは12R残り2秒でKO勝ちしたことがあったが、あわやあの奇跡の再来か。しかしマルチネスは立ち上がり、総攻撃をかけるチャベスJr.を下がりながらも迎撃。危ういところで切り抜けて12R終了。結果は大差の判定でマルチネスの勝利だが、チャベスJr.は最後の猛攻でダウンを奪い、初黒星は喫したものの株の下落は回避。この試合も年間最高試合候補。早くもリマッチの話が出ているようだが、そうなると今度はチャベスJr.有利かな。次のスーパーファイトはS.バンタム頂上決戦、西岡vsドネア。コレは絶対生中継で見ないと。

 

最近の愛聴曲

★HR/HM, R&R, PROGRESSIVE ROCK, BLUES, POPS etc.

・全曲『FIRE FROM THE SKY』 / SHADOWS FALL『FIRE FROM THE SKY』
*たしかにVoの力量が向上した。それによって楽曲的にも表現の幅が広がった観あり。
・ CRYSTAL LIGHT / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-PHENOMENON』
・TIME ON MY HANDS / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-PHENOMENON』
・LIPSTICK TRACES / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-PHENOMENON』
・QUEEN OF THE DEEP / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-PHENOMENON』
・GIVE HER THE GUN(Live) / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)』
・PRINCE KUJUKU (Live)/ UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)』
・HIGH FLYER / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-FORCE IT』
・CAN YOU ROLL HER / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-NO HEAVY PETTING』
・HIGHWAY LADY / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-NO HEAVY PETTING』
・ON WITH THE ACTION / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-NO HEAVY PETTING』
・MARTIAN LANDSCAPE / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-NO HEAVY PETTING』
・TRY ME / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-LIGHTS OUT』
・LIGHTS OUT / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-LIGHTS OUT』
・ALONE AGAIN OR / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-LIGHTS OUT』
・ARBORY HILL / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-OBSESSION』
・ONE MORE FOR THE RODEO / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-OBSESSION』
・BORN TO LOSE / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-OBSESSION』
・全曲 / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)-STRANGERS IN THE NIGHT』
*クリサリス時代の『PHENOMENON』『FORCE IT』『NO HEAVY PETTING』『LIGHTS OUT』『OBSESSION』『STRANGERS IN THE NIGHT』の6枚を5CDにまとめて、さらに未発表音源を付加。それで3000円ちょっとだったので、『FORCE IT』『NO HEAVY PETTING』のCDが抜けてる(LPでは全部持ってる)自分としては、これは「買い」やなと。で、買って◎。
・BACK INTO MY LIFE / UFO『MECHANIX』
・LET IT RAIN / UFO『MECHANIX』
*この2曲はポール・チャップマン時代屈指の名曲だと思う。いや、UFO全時代を通じても名曲に違いない。
・ADRENALIZE / IN THIS MOMENT『BLOOD』
・THE BLOOD LEGION / IN THIS MOMENT『BLOOD』
・11:11 / IN THIS MOMENT『BLOOD』
・THE PROMISE / IN THIS MOMENT『A STAR-CROSSED WASTELAND』
・A STAR-CROSSED WASTELAND / IN THIS MOMENT『A STAR-CROSSED WASTELAND』
・WORLD IN FLAME / IN THIS MOMENT『A STAR-CROSSED WASTELAND』
*『BLOOD』において、マリア様のVoの表現力はさらに向上。楽曲はかなりインダストリアルっぽく、新領域に踏み込んだ感じ。個人的には楽曲は前作の方が好きだな。「11:11」の絶唱も胸を打つが、自分にとっては前作の「WORLD IN FLAME」ほど響く曲はない。

 

最近の珍事件

★『独立国家のつくりかた』 坂口恭平著 講談社現代新書

この著者の本を読むのは『TOKYO 0円ハウス 0円生活』に続き2冊目。『TOKYO 0円~』でもユニークな視点が興味深かったし、登場人物がすごすぎて感心したり思わず笑ったり。
自分は古びた小さな市営住宅で育ったせいか、必要以上のサイズの家や、いわゆる豪邸なんかには住みたいと思ったことがありません。あまりに広い生活空間は落ち着かないのです。もしそんなところに住んだら、あちこち散らかしまくるだけだろうと思う(笑)。逆に狭い空間に住んだら、自分に使いやすいようにあれこれ工夫をするだろう。それにどこの誰がデザインしたのかしらないが、高くて洒落てるだけで使用感のよくない家具類なんてクソくらえ!だと思っています。カッコにだけ気をつかって、使うべきものを使いにくくデザインするプロのデザイナーなんて失格とちゃうやろか?たとえばカッコつけたバーとか(自分からは絶対行かないけど)にある、座り心地の悪い高そうな椅子や、モノを置きにくいテーブル。そんなモノを作った人は、コケカキイキイに踏みつぶされた高名な建築家と同類でしょう。その建築家は公共の建築物にトイレを2つしか作らず、建物をオブジェとして楽しむ男として描かれているが、本来の機能を無視している意味で似たようなモノだろう。いつかコケカに踏みつぶされるに違いない。同時にそんなモノを置いてあるってことは、きっと「早く帰れ」という店側の意思表示なんやろなあ…などと意地の悪い見方をしてみたりして(笑)。そーいうモノを「カッコいい」とか「おしゃれー」なんて言ったり思ったりほど、自分の目は曇ってないし、モノ知らずではありません。あ、話がそれた。
「座して半畳、寝て一畳」という言葉が古くからあるが、その言葉の当為性を見た気がするね。軽妙な文体で生活の本質に目を向けさせる本だと思う。いろんな意味で快作でしょう。

 

最近の珍事件

★「ぷにっ」としました

沢を登っている時に、岩で軽く滑ってちょっとよろめき、想定していた場所から20cmほど離れた岩の側面に思わず手をつきました。その瞬間左手小指に「ぷにっ」とした感触。苔のついた岩肌のはずなのに、想定外の触感にキモさ炸裂。見なくてもわかるが一応目をやると、やはりそこにはナガレヒキガエル。70度ほどの傾斜の岩の凹みに頭を下にして張りついていました。岩化けしてるつもりか、棒で軽くつついても(あのいぼいぼの皮膚をダイレクトに指でつつく気はしない)微動も瞬きもせず。思いっきり接写しても知らん顔。
岩に登ったりする際には、必ず手を置いたりかけたりする場所を確認するのですが、この時のように不意によろめいたりすると、転倒を避けるため、確認する間もなく手近なところに手をかけてしまいます。感触はキモかったがナガレヒキでよかったです。もしこれがマムシだったら、おそらく迎撃されていたでしょう。

 

最近のお買い物

★特になし

昔のプロトロッドを改造するためのパーツぐらいです。

 

今月のダメな人

★それはワタシ…

渓流釣行の前日、深夜まで飲んでました。で、酔っぱらってはいませんが、注意が散漫になったようで、いろいろ忘れ物をしました。まずは撥水系パンツ。夏場はウェーダーではなく、これをはいて入るので、目的地に着いた途端「しまったー!」と。さいわいウェーディングシューズを入れてるバッグの中にウェストハイウェーダーを常備しているので、暑いし少し動きにくいけど入渓は可能に。次に帽子。以前知人女子から巻き上げて以来愛用しているキャップを忘れました。そしてランディングネット。撮影用に魚を水中でしばしキープする時に便利なのですが、これも部屋に置き忘れてきました。外で軽く飲んでただけなのに3つも忘れ物。つくづくダメ人間やなあ…と反省した次第。