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SOUND CORNERvol.101

『EMBALO』
TENORIO JUNIOR

EMBALO / TENORIO JUNIOR

かつてボサノバやブラジリアンポップスを紹介したことはあったが、ジャズ(一概にそうもいえないけど)を紹介するのは初だと思う。これはテノーリオ・ジュニオールというピアニストの1964年のアルバムで、唯一の本人主導の、つまりソロのアルバムとされる。内乱が続いていたアルゼンチンに演奏旅行に行った際に、スパイの嫌疑をかけられて、後に無実とわかったものの、獄中で殺害されてしまう悲劇の人だ。
パーカッシヴなピアノと各種楽器がはりあったり、馴染んだりする様は「音楽」という表現がぴったりだと思う。プログレやプログレ・メタルが好きな人が聴いても楽しめるのではないかと思う。ジャズ・サンバ全盛といわれる1964年の傑作だ。「embalo」とはポルトガル語で「揺れ」「刺激」などの意味もあるが、俗語の「(薬物による)陶酔状態」もしくは「騒々しいパーティー」のほうがアルバムにあっているだろう。

最近の愛聴曲

  • 全曲『ALL AGES』 / BAD RELIGION『ALL AGES』
    *81〜92までのBAD RELIGIONのベストアルバム。たしかに乗って暴れやすいだろうが、それだけのパンクではない。
  • 全曲『DECADENT』 / U.D.O『DECADENT』
    *かつての「ACCEPTの声」を中心とするバンドの15枚目。あきらかにACCEPTよりヘヴィでメタリックでギターがフラッシー。
    ウドがしっかり歌っているのが何よりもイイ。全15曲は正直キツイ気もする。近作より楽曲はずっといいんだから、さらに練りこんでボートラなしの11曲程度で仕上げてほしかったなあ…勝手なことを言うと。
  • THE KILLER INSTINCT / BLACK STAR RIDERS『THE KILLER INSTINCT』
    *2月下旬発売予定のBLACK STAR RIDERSの新譜『THE KILLER INSTINCT』のタイトルトラック。アルバムに大いに期待。
  • LOUDER THAN WORDS / PINK FLOYD『THE ENDLESS RIVER』