• 月刊Whiplash
  • PHOTO CORNER
  • SOUND CORNER

SOUND CORNERvol.87

『THE DREAM CALLS FOR BLOOD』
DEATH ANGEL

THE DREAM CALLS FOR BLOOD / DEATH ANGEL

アートワークの山羊狼でもわかるように、前作『RELENTLESS REVOLUTION』の姉妹アルバム。『BURRN!』誌のインタヴューにもあるように、妹のほうがひとまわり邪悪かつ凶暴(笑)。もちろん凶暴なだけでなく、アグレッションとメロディのバランスが素晴らしい。蹴り立てるようなリフとリズムセクションの加速感のあるコンビネーションが心地よい。ちゃんと歌えるVoがいるおかげで、歌詞がしっかり聞き取れるのもいいことだ。老舗スラッシュ系はどこも絶好調らしい。ARTILLERYも1曲聴いたがカッコよかったです。

最近の愛聴曲

  • CHILL MY BONES(BURN MY FRESH) / ARTILLERY『LEGEONS』
    *まずは1曲。これが実にカッコいい出来で、アルバムが楽しみ。
  • 全曲『AFTERSHOCK』 / MOTORHEAD『AFTERSHOCK』
    *曲はけっこうバラエティに富むが、MOTORHEADはMOTORHEAD。剛あり荒あり哀ありの漢のR&R満載アルバム。
  • 全曲『AVATARIUM』 / AVATARIUM『AVATARIUM』
    *CANDLEMASSのレイフ・エドリング主導のバンド。いわゆるドゥームに属するのだろうが、時に繊細でフォークやプログレを想起させる部分もあり、SABBATH+RAINBOW+1stのKING CRIMSON+女性Voという観も。様々な対極が顔を出す、起伏の大きなダイナミクスが魅力。しっかり歌うタイプの女性Voですが、よくあるゴシック系とは異なり個性が際立っています。POPS畑の人かもしれませんが、媚びない凛とした響きがあり、ヘヴィな音像の中で存在を光らせています。個人的な好みでいくと今年のベスト10に入りそう。闇と幻想のヘヴィロック。
  • 全曲『VELVET UNDERGROUND AND NICO』 / VELVET UNDERGROUND AND NICO『VELVET UNDERGROUND AND NICO』
  • 全曲『NEW YORK』 / LOU REED『NEW YORK』
    *ある日の夕刊に「ルー・リード死去」の見出し。自分がルー・リードを最初に知ったのは大学生の頃。ロック好きなら誰でも一度は目にし印象に残ってるはずのアンディ・ウォーホルのデザインしたバナナのジャケットで有名な「VELVET UNDERGROUND AND NICO」でした。このアルバムは1967年発売だから、随分後追いで聴いたことになります。HM/HR/PUNKの洗礼を受けていた自分には、そこに収録されていたけだるさを伴った楽曲は奇妙に響きました。退廃と狂気をニヒルに描き、そこに不協和音を導入したアヴァンギャルドなサウンドは、好き嫌いのレベルを超えて、耳の奥に染みつきました。『NEW YORK』を聴いたのも大学生の時。何かの弾みにVELVET UNDERGROUNDの名前が出た時に、ある女の子が「じゃあルー・リードの『NEW YORK』を貸したげるから聴いてみて」といって、LPを貸してくれたのがきっかけでした。そこに展開される歌詞世界には正直驚きました。辛辣で悲しくて冷笑的で…。VELVET UNDERGROUNDやルー・リードも自分の音楽世界を広げてくれた存在でした。評論家の誰かが書いていたのを思い出します。「ジョン・レノンの裏側にはいつもルー・リードが存在していた」と。今やそのレノンなく、ルー・リードもなし。日本の街にハロウィーン・パレードが出る直前、また一抹の淋しさが漂ってきました。R.I.P.
    *ネタばらしをひとつ。ウチのスピナーベイトやバズベイトのカラーNo,08 B.A.D.Sの「Black Angel's Death Song」は『VELVET UNDERGROUND AND NICO』に収録されている曲のタイトルです。たしか歌詞は「聴き取り不可につき割愛」のままのはず…。
  • YOU CAN'T PUT YOUR ARMS AROUND A MEMORY / JOHNNY THUNDERS『HURT ME』