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SOUND CORNERvol.84

『SEX, LOVE AND ROCK'N'ROLL』
SOCIAL DISTORTION

SEX, LOVE AND ROCK'N'ROLL / SOCIAL DISTORTION

パンクに類するものを紹介するのは、これが初かもしれない。知らない人は自分をパンク嫌いと思うかもしれないが、実はそんなことはなく、昔からSEX PISTOLSやTHE DAMNEDを聴くし、DISCHARGEなどのハードコアも聴く。BLACK FLAGやBIO HAZARDなんかも好きだ。もちろんパンクを称するだけの大嫌いなバンドもいくつかあるけどね。まあ、パンクと呼べるスピリットはないか、そんなバンドには。そうスピリットなのだ。パーティー・ソングに堕したメタルや形骸化したハードロックより、ストリートに根ざしたパンクはリアルだ。
さてSOCIAL DISTORTIONはマイク・ネス率いるアメリカのパンクの兄貴分というか親玉みたいなバンドで、GREEN DAYもOFF SPRINGもみんなSOCIAL DISTORTIONの末裔みたいに感じる。このアルバムは2004年に発表されたが、それは古参メンバーであるデニス・ダネルの他界から4年後のことだった。ダネルの死はアルバム制作中だったというから、相当長引いたことになる。そのトリビュート的なニュアンスは、特にジャケットのアートワークに濃厚だ。タイトルにはチャラけたパーティーバンドみたいな響きがあるが、中身は全然違う。楽曲はタフでストリート感があり、ホロ苦くもあるし、哀感も漂う、血の通った骨太のR&Rが中心。そこにはブレも迷いもない。完全メタル耳の人にはお勧めしませんが、THE ALMIGHTY(ここのVoは現BLACK STAR RIDERSでありTHIN LIZZYでもある)や、BACKYARD BABIESなど、粗野なR&Rテイストを持ち合わせたバンドもイケるという向きには、ぐっと訴求するモノがあると思います。
2011年、レーベル移籍後にリリースされたアルバム『HARD TIMES AD NURSERY RHYMES』は、自分の耳にはブルース・スプリングスティーンやROLLING STONESと重なって聴こえる部分もあるほど、普遍的なロックの方向性も持ちあわせている。女性コーラスをふんだんに取り入れているのには驚いたが、それもハマっていて違和感はない。 ルーツを明らかにすると、ブルーズやカントリーとともに、R&Rそのものに行きつくのかもしれない。

最近の愛聴曲

  • ROAD ZOMBIE〜CALIFORNIA(HUSTLE AND FLOW) / SOCIAL DISTORTION『HARD TIMES AD NURSERY RHYMES』
  • GIMME THE SWEET AND LOWDOWN / SOCIAL DISTORTION『HARD TIMES AD NURSERY RHYMES』
  • MACHINE GUN BLUES / SOCIAL DISTORTION『HARD TIMES AD NURSERY RHYMES』
  • 全曲『DESTROYER』 / KISS『DESTROYER』
  • 全曲『ROCK AND ROLL OVER』 / KISS『ROCK AND ROLL OVER』
  • 全曲『LOVE GUN』 / KISS『LOVE GUN』
    *10月に7年ぶりの来日するKISS。自分にとってのKISSは、やはり1976〜77年のこの3枚!「ロックシティ」と歌われたデトロイトは現在市の財政が破綻状態。ニュース映像で廃虚と化した工場や住居を見ると、その凋落ぶりが悲しくなるね。自分としては日本でアメ車に乗る気は全然ないし乗る金もないが、アメ車の走ってないアメリカってのはイメージにそぐわずイヤである。そういう意味ではGMを始め、アメ車メーカーには頑張ってもらいたい。そしてデトロイトをもう1度ロックシティに。メタルシティでもいいけど(笑)。
  • WE WILL BE STRONG / THIN LIZZY『CHINA TOWN』
  • KILLER ON THE LOOSE / THIN LIZZY『CHINA TOWN』
  • HOLLYWOOD(DOWN ON YOUR LUCK) / THIN LIZZY『RENEGADE』
  • MEXICAN BLOOD / THIN LIZZY『RENEGADE』
  • THIS IS THE ONE / THIN LIZZY『THUNDER AND LIGHTNING』
  • THE SUN GOES DOWN / THIN LIZZY『THUNDER AND LIGHTNING』
  • THE HOLY WAR / THIN LIZZY『THUNDER AND LIGHTNING』
  • COLD SWEAT / THIN LIZZY『THUNDER AND LIGHTNING』
  • BAD HABITS / THIN LIZZY『THUNDER AND LIGHTNING』
  • EYES OF THE WORLD / RAINBOW『DOWN TO EARTH』
  • LOST IN HOLLYWOOD / RAINBOW『DOWN TO EARTH』
  • SNAKE CHARMER / RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW『RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW』
  • THE TEMPLE OF THE KING / RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW『RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW』
  • SIXTEEN CENTURY GREEN SLEEVES / RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW『RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW』
  • STILL I'M SAD / RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW『RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW』
  • INTRODUCTION〜SWEET TALKER / WHITESNAKE『1980 READYING LIVE on YOU TUBE』
  • WALIKING IN THE SHADOW OF THE BLUES / WHITESNAKE『1980 READYING LIVE on YOU TUBE』
  • LIE DOWN / WHITESNAKE『1979 LIVE on YOU TUBE』
    *今月は個人的懐メロ大会です。WHITESNAKEの1980レディングのライヴは多分「FRIDAY ROCK SHOW」のものですが、日本でもFMで放送されました。当時のカセットテープがまだどこかにあるはず。イントロダクションの内容すら覚えるほど聴きこんだなあ。とにかくカッコいいです。ライヴアレンジの良さもさることながら、乾坤一擲って感じの演奏が伝わってきます。メンバーもこのラインナップが個人的にベスト。この時代、つまり『READY AN' WILLING』『COME AN' GET IT』の頃が、キラびやかな方向に走る前の、ブルーズベースのハードロックを熱演するバンドとしてのWHITESNAKEが、一番輝いていたと思います。このライヴの後に各曲のスタジオ盤を聴いたものだから、当時ちょっとがっかりした憶えがあります。このライヴ、ちゃんとした音源にならないものだろうか…。