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SOUND CORNERvol.59

SOUND SELECT
TAKASOGO ARMY / CHTHONIC

高砂義勇隊をテーマにしたCHTHONICの新作。音楽的にはエクストリームなメタルに、オリエンタル・エッセンスがからみつく独特なモノ。今作はストーリーのせいでもあろうが、オリエンタル・エッセンスの「哀」の部分っそう強化され、デス・ブラック由来の「激」との対比が見事だ。そういった楽曲面と同時に注目してほしいのは、第二次世界大戦時に台湾で結成された「高砂義勇隊」の存在。歴史の教科書には多分出てこないだろうし、闇に葬られた観のある部隊がテーマになっている。概要はライナーに書かれているので、ここであえて書くまでもない。ストーリーは史実そのものではなく、CHTHONIC流の脚色が加えられているが、それでも隠蔽された歴史の切っ先を向けてくる内容であることは間違いない。「一聴に値する」などという軽薄な言葉は慎みたい。「高砂義勇隊」のみならず、隠蔽された事実に目を向ける契機にもなりうるアルバムだ。
TAKASOGO ARMY / CHTHONIC