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SOUND CORNERvol.58

SOUND SELECT
ILLUD DIVINUM INSANUS / MORBID ANGEL

米国デスメタル界の孤高の帝王の8年ぶりの新作。『COVENANT』の続編的なら買わなかったと思うけど、なんせ今回はデイヴィッド・ヴィンセント(個人的にはあの声あってこそのMORBID ANGELと思ってる)が復帰したのである。しかもTOWER RECORDの試聴コーナーに並んでいたので、これ幸いとばかりに試聴。で、アルバムをひっつかんでレジに直行したワケである。たしかに過去においてはMORBID ANGELはデスメタルに分類されていた。しかし、このアルバムで聴かれるのはモロなデスメタルではない。一言でいうならエクストリーム・メタル。インダストリアルな雰囲気もあるし、時にホラー映画のサントラ的でもある。神秘性と狂性が行き来し、孤高の世界を構築している。厳めしく禍々しくアグレッシヴだが、実はキャッチーである。ディヴィッド・ヴィンセントのVoは典型的なデスやブラックのそれとは異なり、言葉がはっきりわかるのが特徴だ。だからこそ説得力を伴う。トレイ・アザトースのギターは相変わらずテクニカルでトリッキー、病欠のピート・サンドヴァルの代役も、手数・足数・パワー・正確度ともに、その大役をうまくこなしている(←スゴイ)。この界隈のアルバムとしては、間違いなく2011年のトップランクに入るだろうね。フツーのメタルが好きな皆さん、一度聴いてみる?
ILLUD DIVINUM INSANUS / MORBID ANGEL