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SOUND CORNERvol.45

SOUND SELECT
DEAD AGAIN / TYPE O NEGATIVE

背徳的・退廃的・耽美的・攻撃的・暗黒的・冷笑的・紙一重のユーモア。混沌と狂気のゴシック系メタルバンドとも呼ばれる「TYPE O NEGATIVE」の中心人物、ピーター・スティール氏が心不全で死去したという情報が伝わってきました。通算8作目のアルバム制作途中だったとのこと。自分はこのバンドにかんして深く知っているわけではありません。レズ・ジャケットのモノを少しと、痛そうな棘のジャケットのモノを少し聴いたことがある程度で、それらも所持しているわけではありません。所持していて愛聴しているのは、この『DEAD AGAIN』だけ。上に列挙した言葉も、バンド像ではなく、この1枚のアルバムが発散するモノを並べてみただけです。なので過去のアルバムと比較することはできませんが、このアルバムがきわめて高い音楽性をもっているのは否定しようのない事実。約77分の深淵が口をあけて待ってます。
ちなみにジャケットの怪しい人物は、様々な伝説をもつ、帝政ロシア末期の怪僧ラスプーチン。ラスプーチンの写真を使用した理由は知りませんが、このバンド、このアルバムの怪しさを一層引き立てています。帝政ロシアで読むと裏ジャケの子供達はニコライ2世の4姉妹か? ラスプーチンの例の予言も思い出されます。ブックレット内の棺桶に入った4体の骸骨はそれぞれ下にメンバーの名があり、やはり巨漢ピーター・スティールのものは一際大きく描かれていますが、ひょっとしたら消された4姉妹の遺体との関連性も持たせてあるのかもしれません。Please rest in peace.
DEAD AGAIN / TYPE O NEGATIVE

 

LIVE AROUND THE WORLD Vol.1 / ELECTRIC EEL SHOCK

世界28ケ国、10年間のツアー。それがどんなものなのか実感できる人なんてきわめて少数だろう。かく言う自分にも全くわからないし、今後ともわからないに違いない。ただうすぼんやりとした頭で「スゴイことだ…」と呟くしかない。
このライヴアルバムはそんなツアーの中からのライヴ音源であり、よくあるオーバープロデュースものとは違い、生々しさや勢いや叩き上げ感が溢れていて、ライヴハウスで何度も観た視覚も甦ってきます。このアルバムで「EESってヤルなあ」と思った人は、ライヴに足を運べば間違いなくさらなる衝撃に圧倒され、連中の巻き起こすメタルもR&Rもブチ込んだゴッタ煮型騒乱に巻き込まれることでしょう。近くの町で彼らのライヴがあるなら迷わず行け!と言っておきたいです。
LIVE AROUND THE WORLD Vol.1 / ELECTRIC EEL SHOCK