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SOUND CORNERvol.40

SOUND SELECT
OUTRAGE / OUTRAGE

2009年最後の超ド級アルバムだ。そう断言しておこう。…などとどなたかの口調をマネして絶賛してしまうほどの出来だ。正直、ここまでのモノになってるとは思わなかった。1曲目から鳥肌が立った。自然に頭が動いた。そしてギターソロ。なんだこのソロは!?1音1音にこうあるべきだという必然性が感じられるし、煽情度もただごとではない。超高速ピロピロ系なんかいとも簡単にねじ伏せてしまう凄みも備えている。それでいて「次はこうくる」という一瞬先の読みに調和する、一種の親しみやすさ(変な表現だが…)もある。この感覚はウルリッヒ・ロートに傾倒し、マイケル・シェンカーに鳥肌を立てていたというバックボーンが近似しているからだろうか。もちろん優れているのは1曲目だけではない。全編捨てなし。スローな曲でも途切れない緊張感。捨て曲もないし、バンドアンサンブルに全く弱味がない。すべての楽器がしっかり主張している。そしてVo。こんなにウマかったっけ?これが10年もバンドを離れ、歌うことから離れていた人間のやることか?素晴らしい!思わず「ウッ」となったのは3曲目。つい「Once upon~♪」と歌ってしまいそうな雰囲気。FLOWER TRAVELIN' BANDへのオマージュのようだが、これは「モロ」だ(笑)。それとラストあたりではMETALLICAの「ORION~DAMAGE, INC.」を思い出したね。ブレイクなんか特に。あんまり言ってしまうとまだ聴いてない人にワルイのでやめときます。
これはOUTRAGE史上の最高傑作どころか、日本のHMシーン、いや日本のロックシーンにおける最高傑作のひとつだろう。そして世界レベルでも屈指のアルバムだと思います。
OUTRAGE / OUTRAGE