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SOUND CORNERvol.4

SOUND SELECT
THE DEAD EYE / THE HAUNTED

 そういえば『ONE KILL WONDER』以来、新譜が出るたびにTHE HAUNTEDを載せてるんじゃないだろうか。その前に出た『MADE ME DO IT』の頃は、おそらく俺はHPをやってなかったはずだ。アルバムが出るたびに載せてるということは、当然バンド自身を気に入ってるわけで、他にはNEVERMOREぐらいのものだろう。
  さて、このTHE HAUNTED、前作『rEVOLVEr』から初代Voのピーター・ドルヴィングが復帰し、同時に「激烈暴走スラッシュ+AT THE GATE的メロディ感」という『ONE KILL〜』までの図式が薄れ、より多くの要素を取り込み、表現の幅を広げつつ深化を始めたのであるが、この『THE DEAD EYE』では、さらにその傾向が強まり、ドラマ性が濃厚になり、激情や悲哀や苦悩が渦巻き、捲き散らされ、最後には吸い込まれていくのである。スラッシュ的なスピードを主軸にしたナンバーもあるが、全体的にはより重さへ、より内面へ向かったアルバムといえるだろう。スピードダウンしたからといって、それはヘヴィネスの欠如にはつながらない。

PS. ヘヴィメタルのVoというのは、ともすれば「純粋な歌唱力」において評価される(ブルース・ディッキンソンやロニー・ジェイムズ・ディオなど)ことが多いが、THE HAUNTEDのVoは少し違う観点から高く評価されるべきであろう。それは「表現力」。個人的に特に耳を奪われたのは「THE FALLOUT」における情景描写、感情の暴発である。