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SOUND CORNERvol.02

SOUND SELECT
SACRAMENT / LAMB OF GOD

 メタルコアに括られるようだが、そんなことはどうでもいい。小気味よく刻まれる「キレるリフ」、けっこうメロディックなギター・ソロ、怒濤のリズムセクション、ドラマティックな曲展開、感情を叩きつける凄絶な歌唱は、細かいジャンル分けを必要としない。これもHEAVY METAL。それでいいのではないか。

  PANTERAやSLAYERの影響は随所に見受けられるが、このアルバムはそれらのいずれよりもキャッチーであり、メロディックであると思う。キーボードの効果的な導入も、それに貢献しているだろう。また、曲展開やリフにはMEGADETHを思わせる部分もある。ま、MEGADETHほどの展開における落差はないし、スピーディーな曲も少ないのだが。このCDを購入後、知人から以前のアルバムを借りて聴いてみた。うん、俺のようなメタ
ル耳には、やはり新作『SACRAMENT』が一番しっくりくる。ゴリゴリのメタルコア派の人は、殺伐さが薄れ聴きやすくなったことに対する不満があるかもしれないが。

  最近、気にかかるのは、メタルならメタルで、その中の1〜2のジャンルしか聴かない人、いや聴けない人が 多いように感じること。例えば、メロスピ(メロディック・スピードメタル)中心で他には様式美系を少しだけ、とか、北欧デス以外は対象外とか。別にそれを悪いこととは思わないが、自分から聴く範囲を限定しすぎるのもどうかな、と思うのだ。俺みたいに産業ロックも聴くし、プログレもHM/HRもR&Rも、はたまたデルタ・ブルーズも、たまにはポップスもフォークも、気に入ったらジャンルを問わず聴くという人は元々少数派だが、そしてそれを押しつける気もないが、あまりに殻にこもると見落としというか聴き落としが多くなるばかりだと思うのだ。余計なお世話か…。

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