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PHOTO CORNERvol.67

WHIPLASH STYLE
いじっていた竿が完成

「ベイトタックルで山岳渓流のミノーイングをやるとどんな感じやろ?」と思い立ったのは昨年のことですが、リールをいただいたのと、ちょっとお金に余裕ができたのとで、この際ソレ用のロッドを1本作ってみました。スピニングと違ってリールをパーミングして連続トゥイッチするため、ティップセクションからベリーにかけては愛用してるスピニングロッドより少しソフトなブランクを選びました。ガイドはKタイプですが、ブランクスの張りを抑えるためにあえてステンレスフレーム。少しガイドの重さを余分に乗せることで、強い張り感をマイルドにしました。それとクモの巣玉対策のため、K・Rコンセプトにあるような極小ガイドは使用しませんでした。どの程度使えるモノかは未知数です。リールとの相性もあるだろうし、使用するルアーとの相性、渓相との相性もあるはず。とにかく使ってみないと…。
それとSLEDGEHAMMERのプロトを改造したロッドも完成。ガイドはフツーのMNSGで統一しコストダウン(笑)。実はコストダウンではなく、フツーのガンスモークのフレームがノンフィニッシュのブランクカラーと一番似合うのでそうしただけです。で、想定用途は以前言ったとおりジギングではありません。

山岳渓流用のベイトロッドが完成。装飾性を排除し、黒いブランクカラーに合わせてシックな仕上げ。いくら黒いといっても渓流でEVAは絶対イヤだ
だいたい主力ルアーはこのあたりだろうか。特にEMISHI50Sは山岳渓流を始めた頃からの主力中の主力。総合性能の高さは抜きん出ている
いくつかのルアーをシングルフック仕様にしてみた。といっても市販のアイ付きシングルではなく、エサ鈎にループアイを自作したモノ

SLEDGEもモノトーンでまとめた。自分が飽きないのは結局モノトーン系のデザインなのだ。無彩色以外の配色センスが欠如してるワケではない
スレッドカラーもブラックとシルバーとガンメタル。派手さはゼロ。ノンフィニッシュの剥き出しブランクには、こういう配色が似合う(と思ってる)
搭載するSALTIGAの40クラスと並べてみた。デザイン的にリールに存在感を持っていかれたら竿の負けだ。さいわい負けどころかマッチしていた

実際に渓流に持ち込む前に、近所で試験的に使ってみました。細かい痙攣トゥイッチはキレイにできるものの、やはり「ベイトタックルで山岳渓流はキビシイな」というのが実感です。まずは小型ミノーの飛距離。50mm2.5gのフローティングミノーはもちろん、同寸3gや3.5gの固定ウェイトのシンキングミノーは、バックスイングの取れるオーバーヘッドやスリークォーターではそこそこイケる(といってもスピニングに劣る)ものの、アンダーハンドやバックハンドなどのストロークの短いキャストではナサケナイものに…(T_T) ロッドがしなりルアーのウェイトを乗せて遠心力をうまく使ってスプールを回転させるベイトタックルの弱味がはっきりと出た感じ。まあ、これも5'のショートロッドゆえの弱点ではあるのですが、木々の枝が垂れこめた薮沢で6'なんて使うのも面倒だし…。もっとソフトなロッドを使えば、軽量ルアーでもリリースポイントをより正確に把握でき、それがスムースなキャストにつながるとは思うのですが。
今回の試し投げでうまくキャストできたのは3.5gのスプーンや4.5gのリアヘヴィ・ペンシルベイト。これもバックスイングの取れるオーバーヘッドやスリークォーターでの結果ですが、15m以上の飛距離は問題なくクリアできました。バックハンドでも固定ウェイトのミノー類よりはマシ。しかし、バックハンドで距離を稼ごうとして強めのスウィングをすると、メカニカルブレーキとマグブレーキの関係が絶妙にかみ合っている(とはいってもメカはユルユル、マグもシャバシャバな状態)うえで、適切なサミングを入れないとバックラッシュに直結は必至。比較的開けた場所でもそうなのだから、薮沢なんかだと相当神経を使うことになる。しかもルアーが飛行中にクモの巣や木の葉に触れるだけで、それもバックラッシュ要因になるはず。細いラインのバックラッシュ、それを直している最中の噛み込み…これまた涙モノです。
というわけで、自分程度のキャストレベルでこのタックルを山岳渓流に持ち込むと、楽しさよりもストレスが増えそうなので保留。というか4.5gのペンシルならうまく飛んだのだから、小バス・イジメなどには使えるわけだ。やはり用途はそっちか?それともスピニング仕様に改造か?
その後、海外釣行時の小物釣り用に作った6'弱のロッドにチェンジ。ここでロッドの違いをまざまざと見せつけられることになりました。この2本、長さは違えども基本的なパワーレベルは同等。それもそのはず、同じブランクスメーカーの同一パワー設定で長さ違いのブランクなのです。6'弱の方は6'6"ブランクのバットカットで2pc。元来のバットパワーは同じでも強度のある部分をカットされてるので、全体的な調子としてはソフトかつパラボリックな感じ。意図的にロッドを曲げるキャストをしなくても、50mm2.5gや3g、3.5gの固定ウェイトのミノーの飛距離が伸びるのです。意図的な強振がない分、リリースポイントはとらえやすい。そのおかげで飛距離は無理なく伸びるし、ルアーの空中での軌道も安定してるような気がしました。もっともバックハンド等はやっぱりやりづらかったけど…。さらにルアーを4.5gのリアヘヴィ・ペンシルに替えると気持ちのいいキャストができました。スプールの回転フィールも心地よい。ベイトリールもライト方向に随分進化したものだなあと感心。あれこれルアーを付け替えては投げつつ、「このタックルで30cmぐらいのトゥクナレをカケたら、オモロイというか大変だろうなあ」などと、そのシーンを思い浮かべつつ、バスもギルもライギョもいない、いくぶん春めいた野池の畔で、にま~っとイヤラシイ笑みを浮かべてしまったのであった。いや、トゥクナレなら30cmでなく25cmでも十分でしょう。もっと引かないグァンチンちゃんの25cmにしとこうか(笑)。



ルアーを作ってみました

確定申告も終わり、気分的にも落ち着いたのでルアーをいくつか作ってみました。まずは青物のトップ。バルサよりは硬く、やや比重のある木材を使用した全長150mmのいわゆるダイビング・ペンシルです。フローティングでロッドワークによってダイヴしS字軌道で泳ぐタイプ。わずかにシルエットを変え、浮力の配分を変えて2個製作。ひとつは普通に#1/0トレブルフック仕様ですが、もうひとつはPE素材フリーアイのシングルフック仕様。腹は抱合せの地獄掛け。あえてシングルフックにしたのはダイブして泳いだ時のキレを増すため。それとジグならアシスト1本で問題なく乗るけど、トップの場合はどうなんやろか?という実験もかねています。食い損ねや体当たりのスレ掛かりを拾うことは難しいけど、ちょっとでも吸い込まれたらいけるでしょう。まあ腹の地獄掛けを2本とも吸い込んだら災難やろね。シングルフック仕様がフッキングにおいてうまくいけば、ランディング時のネットへのフック絡みを含む、船上での煩わしさもずいぶんマシになるはず。晩春から初夏の北陸方面への釣行で使う予定です。
それと小物遊び用のミニ・トップも製作。こちらは全長50mmで総重量4gちょい。後部ウェイト仕様なのでチビのくせに飛距離も確保したのでウルトラライトのベイトで使用可能。。日本では子バスイジメに(←ウソ)、海外では小物五目釣りに。さらには知人から「メッキやカマスにどうぞ」ということでもらった小型ミノーたちもこの際衣替え。これらも海外では小物釣りに使う予定。ついでにカラーが気に入ってなかったミノーたちも模様替えしてみました。

テキトーに作ったがデキは悪くないし、動きはかなりイイ。S字もヒラ打ちも良好。青物トップはクリアモデル以外は市販品を買わなくても十分かもね
知人にもらった5cmミノーもアルミを貼ったり塗り替えたり。ついでに古いミニポッパーもクリア仕様に変身させました
他のミノー類も模様替え。光沢アルミテープをてきとーな形に切って貼ってみた。パールやクリアベースでやると反射のコントラストが出ます

ミニトップはスウィッシャータイプにしてみました。熱帯での使用を考慮して派手な配色にしてみました。見えないけど腹は蛍光オレンジ
TINY TORPEDO(右上)やドクターミノー5FS(左下)と比較するとボリュームはこんな感じ。フックはST-21#10を装着しました
空いた時間の手遊びに作ってたら、なんだかんだでミニトップは5個になった。こんなのでお気楽に遊ぶのもオトナっぽくていいかなと…


減水池その後

この冬の東播地方のいくつかの池は例年よりも水抜きが徹底してるような。減水させるのはいつものことだが、魚がこんなに死ぬほど水を落とすとはどういうことなのか。タチの悪いライギョまんが増えたから? たしかに人は増えたと聞いているし、周辺住民とゴミや駐車などのマナーをめぐってトラブルがあった話はいくつか聞こえてはいたが…。地域住民による外来魚駆除目的の「掻い掘り(かいぼり)」があったわけでもないようだ。

1月に少数の有志による魚の救出作戦があった池は、その後も水を引きこんでいない。雨水が少し溜まった程度。魚は見えなかったしサギもいなかった
左の写真の後に雨が続いた。各流れ込みからは周辺水路の水が流入。すると5日で魚が住める水位に。撮影ポイントは左とほぼ同じなのに別モノだ
わずかな水たまりで生き残った魚たちが、水位と水温の上昇により動き出すと、サギたちも集まってくる。水路とつながることで小魚も流入しはじめた

減水具合が心配だった別の池を見に行くと、そちらの事態は悪化していた。水門周辺をのぞいてほとんど水はなく、池底が出ていた。これはナマズの死体
なんかおかしいなと思ったらやはり死んでいた。こういう死体があちこちに点在。魚が生き残ってる水たまりは狭いが底も見えないので救出は困難
カラスが群れていたあたりに近づくと、コイやフナやライギョの死体が10数体転がっていて異臭を放っていた

まっぷたつになった奇妙な死体。偶然ではなさそう。なにはともあれ、きれいにカラスのエサになることを祈る
なにごともなかった池では、岸際の水生植物内に多くのコイが入っていた。近づくと10数匹が慌てて逃げていった
 


生物など
冬羽のダイサギとコサギ。もう少しするとダイサギの嘴は黒くなり、目先は緑青色に変わります
わりと接近しやすいコサギだが、にゅうっと伸びたレンズに驚いて逃げた。おかげで飛行中の背面の写真が撮れた
橋の欄干に隠れて接近。深めに絞り込んだので、目から足指までくっきり撮れた。コサギは年中色が変わらない

モヒカン刈りのカワウ。風で逆立ってるだけだけど。コイツ、けっこう白い部分が多いなあ。隣はヒドリのオス
こっそり接近してハクセキレイの若鳥を撮影。索餌中はせわしなく動き回るので、けっこう撮りにくい